感染症のさまざまな問題点
耐性ウイルスの出現
エイズ、ヘルペス、インフルエンザなどに抗ウイルス剤が登場したが、同時に耐性ウイルスの出現に対する対策も考えていかなければなりません。
変異性の強いウイルス
RNAウイルスであるエイズのHIVウイルスやインフルエンザウイルス、ATLLの白血病ウイルス、C型肝炎のウイルスなどは、変異性が強いため、元来、抗ウイルス剤がつくりづらく対応がしにくいという問題があります。これからの研究課題といえます。
特殊感染症
最近増加傾向にあり社会問題となっている感染症には、結核、エイズ、クラミジア感染症、MRSAやVRE(院内感染)、インフルエンザ、「レジオネラ(在郷軍人病)」などの特殊感染症があります。
飽食の時代にもかかわらず感染症が増えつづける理由として、現代食に栄養過剰と部分的栄養失調が混在していることが考えられます。
抗生物質乱用の弊害
抗生物質は、細菌には、有効ですが、ウイルスや結核菌には、無効ですし、それを使えば私たちが体内で共存している有益な腸内細菌までも殺してしまい体調を崩す原因になります。
0−157で抗生物質を使用することにより菌が体内で破壊され、菌体に含まれる「ベロ毒素」にさらされ命を落としてしまったという症例も記憶に新しいと思います。
見すごされやすい高齢者の病気
高齢者の肺炎や虫垂炎は、熱が出ず、痛みが軽いことがあります。
見すごされやすいので注意深く症状や血液検査、レントゲン検査や腹部エコーを受けるべきです。
耐性菌による院内感染
院内感染に関して、いま問題となっているのが前述のVREです。
もしVREが日本中の病院に蔓延したらそれだけでも相当の被害者が出ることが予測されますが、それ以上に怖いのが、
VREより基本的に毒性が高いMRSAにVREが耐性情報を伝達することによりバンコマイシン耐性の無敵のMRSAも生み出される可能性があることです。
そうなると被害は予測できないほど大きなものになることが懸念されます。
環境に適応する感染源
感染症の最も大きな問題は、0-157もエイズもMRSAももともと自然界に存在したものであるということです。
人間がつくり出した現代環境の変化や、変異によって、その条件に適したものが感染症を起こしているだけなのです。
私たちが抗生剤をつくり出し、もがけばもがくほどその条件をクリアするものが覚醒し、暴れだす、といえます。
彼らのほうがはるか昔からこの世界に順応してきた大先輩なのです。
新型感染症の登場
2002年夏、アメリカで大流行の兆しを見せた「ウエストナイル熱」の日本上陸は時間の問題といわれています。
この感染症は、基本的に鳥類に感染しますが、鳥から蚊を媒介し人にも感染します。
通常型と脳炎型があり脳炎型は、高齢者に多く重症化します。
治療は対症療法のみでワクチンはありません。
現在、日本での発症報告はありませんが、蚊にはとくに注意が必要です。
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