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その他、様々な耳鼻咽喉の病気
外リンパ療
重い荷物を持ったり、便秘で排便時に腹圧をかけたり、気圧外傷で起こることがある病気です。
内耳のなかにある外リンパという液が、内耳の損傷によって、中耳の外へ出てきてしまうものをいいます。
ひどいめまいが起こり、難聴や耳鳴りを伴うことも少なくありません。
これも手術で治る難聴のひとつで、全身麻酔下の手術で、水漏れしているところを閉じると治ることがあります。
しかし、水漏れを放置しておいたり、感染を起こして内耳炎が起こったりすると、手術をしても改善しないので、早急の受診がたいせつです。
突発性難聴
突然、音の聞こえ方が低下する病気で、原因は不明です。
治療は、安静と点滴がおもで、麻酔科によるブロックや酸素治療を併用することもあります。
治療すれば改善する率は高く、また早く治療するほど治る率が高いことがわかっています。
聞こえなくなってから二週間以上たってしまうと、治る率がぐんと減るので、なによりも早期受診がたいせつです。
鼻出血
高齢者の鼻出血は、キーゼルバッハ部位(小児の鼻出血の出血源として有名な鼻中隔粘膜の部位)以外からのものが多く、小児と比べると止血しにくいので、うまく止まらないときには、専門医で止めてもらいます。
上顎がんからの出血でないことをたしかめることが重要です。
慢性副鼻腔炎
以前から、蓄膿症と呼ばれていた病気で、鼻茸を伴うものが多く、鼻漏、鼻閉、嗅覚障害が起こります。
よく効く内職薬があるので、保有療法でようすをみますが、かなり進んでいて、内服で治らない場合は、手術を考えます。
嗅覚障害
高齢者では、生理的な嘆覚減退もありますが、一方では慢性副鼻腔炎のチェックもたいせつです。
ポリープ様声帯
声帯ポリープは、高齢者のしわがれ声の原因になることが多いのですが、声帯全体がポリープのように腫脹しているポリープ様声帯も、しわがれ声の原因となります。
ポリープ様声帯の大半は、四十歳以上にみられ、声帯ポリープより治りがわるい傾向をみせています。
原因には、声の酷使や喫煙があげられています。予防するために、これらをやめることが必要です。
治療は、声の安静をはかり、禁煙をしながら、消炎剤を投与してようすをみますが、それでも治らないときには、手術をするしかありません。
声帯ポリープと違って難しい手術で、術後の発声禁止期間も長くかかります。
血痰
血痰は、頭頚部がんでも起きることがあるので、それらをチェックする必要があります。
四十歳を過ぎて高齢になるにしたがって、とくに気管粘膜が萎縮し、血管壁がもろくなることと相まって、血痰の原因となりやすくなります。悪性でなければ、止血剤やビタミンCの内服でようすをみます。
睡液分泌機能低下症
高齢になると、一般に唾の出がわるくなりますが、膠原病の一種であるシェーグレン症候群でないことをたしかめて、内服液を処方します。
口のなかが乾燥して舌痛症(舌が痛む症状)が起こることもあります。
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耳鼻咽喉の病気
中年以降になると、耳や目、のどなど、耳鼻咽喉科の範囲の器官も例外なく劣化してきます。
それはそれでしかたのないことですが、それにしても中高年や老齢者の耳や鼻、のどなどの疾患には、世間もあまり大きな関心を持たないようにみえます。
しかし、放置して生命にかかわることもあるのです。
ここでは、耳、鼻、のどその他について、四十代を過ぎてから重要になる疾患について、簡単に説明します。
老人性難聴
高齢になるほど進む難聴で、個人差が大きい疾患です。
高音が聞こえにくくなります。
耳鳴りを伴いますが、めまいは起こりません。
これといった予防法や治療法はなく、進んだら補聴器を使用するしかありません。
げんうん症
げんうん症(眩畢症)とは、めまいのことで、末梢性のものと中枢性のものとがあります。
前者の代表はメニエール病ですが、高齢者にはあまり多くありません。
後者の代表は、脳血管障害による一過性の脳虚血発作によるめまいで、こちらは四十歳を過ぎると比較的多くなります。
コレステロールや中性脂肪の血中値が高く、動脈硬化が起きやすい人や、すでに起きている人にはとくに多いので、動脈硬化の予防もたいせつです。
高血庄によるめまいや不定愁訴臨こしてのめまいもあるので、これらとの判別が必要ですが、めまいの治療の基本は薬物療法です。
耳の腫瘍などでもめまいが起こることがあるので、めまいのときはその可能性を忘れずに、CT写真などで検査し、チェックする必要があります。
耳鳴り
耳鳴りは老人性難聴に伴うものが多いのですが、耳の腫瘍によって起きる可能性もあります。
がんこな耳鳴りなどでは、CT写真などで検査しなければなりません。
治療には薬物を用いますが、耳鳴りの症状は消失せず、ただ症状がやわらぐだけのことも多くあります。
ストレス、不眠などのために起きる耳鳴りもあります。
滲出性中耳炎
耳管は中耳(鼓膜の奥にある耳の空間)の気圧を調節している器官ですが、加齢によって耳管の働きが低下してくることがあります。
このとき、中耳に貯留液がたまり、耳閉症と難聴が起こります。
鼓膜や鼓膜の動きを観察して診断できますが、上咽頭や鼻もよく調べます。
耳管や中耳の炎症でも起きることがあります。
治療には、消炎剤を使って、耳管通気(器具を用いて耳管に空気を入れ耳管を開かせるもの)を行います。
また、鼓膜を切開して、貯留液を直接吸引して取ることもあります。
何度取ってもたまるときは、換気用の小さなチューブを鼓膜に挿入します。
鼓室硬化症
耳硬化症ともいいます。
中年以降の女性に多い病気で、難聴がじょじょに進んできて、多くは両耳に生じます。
これは、鼓膜からの音の振動を内耳へと伝えるアブミ骨が、動かなくなっている病気です。
全身麻酔下の手術で、アブミ骨の底板に穴を開け、テフロンピストン(人工のアブミ骨にあたるもの)を挿入すると、多くの場合よく聞こえるようになります。
手術で治すことのできる難聴のひとつですが、一度改善しても、ときには後日聞こえなくなってしまうことがあるので、注意しなければなりません。
そのため、両耳に起こっているときは、まずわるいほうの耳を手術し、もう一方の耳を手術するかどうかは十分考慮して決めます。
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