心の病気
ストレスがきっかけで現実への適応に障害が出る
長年にわたるかたよった生活習慣の集大成、それが成人病です。当然、中高年期に成人病が発症することが多いのです。
最近は、そのプロセスを重視して、生活習慣病というようになりました。
心の病気は、小さな認知や行動のゆがみが集積し、生活習慣化さレスをきっかけに、現実への適応の破綻として発症してくるのです。
環境を調整したり、自分の考えや行動を修正して、これまでなんとか適応してきた。
ところが、中高年期という折り返し点の激しい変化に対応できず、大きくバランスをくずしたのが、中高年を襲う心の病気といえます。
ストレスという言葉を見聞きしない日がないくらい、現代社会の状況にはきびしいものがあります。
特に、ライフサイクルからいっても、中高年の負担は大きい。
これまでのライフスタイルが通用しないような環境の激変、そのための挫折や対象喪失型の心の病気が増えています。
単なる部分修理では対応できません。心とからだになにが起こっているのか、社会生活や家庭での人間関係のあり方はこれでよいのかを考えましょう。
心の病気は忌むべきものなのか。
人生の前半を見直し、後半を展望するよい機会と思って、中高年の心の病気をとらえましょう。
症状チェック
ストレスを適切に処理できないと、心身にストレス反応が出たり、行動に異常が現れます。
ストレス状態が持続していると きにみられやすい心身の症状のチェックリストを下に示します。
ストレスによる症状チェックリスト
頸がスッキリしなかったり、重たい感じがする
目が疲れやすかったり、まぶたがピクビクする
動惇がしたり、胸苦しくなったりする
食欲がわかず、食事がおいしくなくなる。逆に食べずにいられなくなる
吐き気がしたり、下痢や便秘をしやすくなる
肩がこったり、腰がだるい(痛い)手足が冷たくなったり、汗が出やすくなる
皮膚が荒れたり、かゆくなったり、かぶれやすくなる
かぜをひきやすくなる(治りにくくなる)
日中眠くなったり、夜寝つきがわるく、目覚めがわるい
しごとに意欲がわかず、根気がなくなる、能率が落ちる
趣味やスポーツをして楽しむ気持ちが起こらなくなる
人に会うのがおっくうになる
気が散って、注意の集中ができなくなる
ささいなことに腹が立ったり、イライラするようになる
持病が悪化する
「新版心身医学 末松弘行編」朝倉書店より。
心の病気では、このような症状が複数、同時に起こることが多いのです。
中高年の心の病気を、神経症、うつ病、心身症、行動の障害に分けて解説していきます。
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