心身症
むかしから、病(やまい)は気からといわれてきました。
ストレスの多い昨今、心理社会的要因が関係した身体疾患が増えてきています。
病気として現れたのはからだであっても、実は、心の機能の障害と考えたほうがよい病態があります。
情動の認知、言語化の発達障害によって、身体器官が葛藤表現の場となってしまった、すなわちからだが言語機能の代わりをしなければならなくなったと考えるわけです。
ところで、この心理社会的因子が言語化されずに、身体症状(失立、失歩、けいれん、マヒ、知覚脱出、視野狭窄など)に転換するものとして、ヒステリー(神経)症があります。
ヒステリー症の転換症状は、随意運動機能および知覚機能の障害として現れます。
一方、心身症は、主として自律神経系および内分泌系を介して、身体症状を呈するようになったものです。
この心身症を正しく理解するために、わが国の精神科国際診断基準研究会、心身症小委員会が発表した診断基準を表に示します。
身体的な病気であっても、
慢性化している、再発をくり返している、治療効果がみられない、ストレスと関係がありそうだ……、
こんなときは、背景に心理社会的なものが関係している可能性があります。
身体面だけでなく、心の病気という捉え方も必要です。
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