膵石症の検査と治療
CTなど画像検査と採取膵液の測定をする
腹部単純X線検査で、膵臓の走行に沿った軟部組織の石灰沈着像が認められます。
その他、腹部超音波検査、腹部CT検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)で膵石が描出され、膵管の狭窄、閉塞、拡張といった所見が確認できます。
また、セクレチン試験では、セクレチン静注後に膵液を採取し、膵酵素旦里、重炭酸塩濃度、液量を測定しますが、このいずれも減少します。
膵石症ではさらに、高率に糖尿病を合併することが知られており、膵性糖尿病と呼ばれています。
インスリンによる治療を必要とすることが多く、同時にグルカゴンの分泌も障害されているため、インスリン治療中に低血糖に陥りやすいことが特徴です。
内科的治療
内科的治療は、膵石症に対する基本的治療で、慢性膵炎の治療に準じて行います。
痺痛に対しては鎮痛剤、鎮けい剤、膵酵素阻害剤を、下痢、脂肪便に対しては、消化酵素剤、制酸剤、札括抗剤を投与します。
当然、禁酒を厳守し、食事は脂質や獣肉食品を制限し、カフェイン飲料や刺激の強い香辛料は避けるようにします。
膵性糖尿病に対しては、インスリン療法が必要となることが多いのですが、グルカゴンの分泌障害を伴っているため、低血糖になりやすく、血糖値はやや高めにコントロールします。
経口膵石溶解剤
胆石の溶解療法に比べて一般的ではありませんが、有効例の報告があります。
対外衝撃膵石破砕法(ESWL)
膵石のなかでは、主膵管の結石で、膵頭部に限局したものがよい適応といわれています。
内視鏡的膵石除去術
内視鏡を用いて膵石を摘出する方法で、乳頭に近い部位に限局した孤立結石がよい適応といわれています。
出血、術後膵炎などの合併症をみることがあります。
外科的治療
膵切除術、膵管減圧術があり、内科的治療に抵抗する疼痛、膵のう胞、膵膿瘍などの合併、胆道疾患の合併、膵がんの合併の疑いがある場合が適応となります。
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