胆石症
胆石は胆道内(肝内胆管・胆のう・総胆管)で、胆汁の成分からつくられます。
胆石ができた部位によって肝内結石、胆のう結石、総胆管結石に分類し、また、その主成分からコレステロール胆石と色素胆石(黒色石とビリルビンカルシウム石)に大別されます。
胆石症の症状
胆石症のもっとも特徴的な症状は、胆石症痛発作(上腹部痛ないし右上腹部痛)で、痛みは右肩や右背部にひびくこともあります。
脂肪食、過労が誘因になりやすく、多くはてんぷら、ウナギ、中華料理などのようなこってりした夕食を摂ったあと数時間のうちに圧迫したまま深呼吸をすると、痛みのために深呼吸を途中で止めてしまうことがあります(マーフィー胆のう症状)。
発作は十数分から数時間続き、自然に軽快することもありますが、多くは鎮痛剤の注射を必要とします。
発作時以外にも、右上腹部の重苦しさ、むねやけ、右肩のこりを感じることもありますが、まったく無症状のこともあります(無症状胆石)。
肥満、高脂血症、コレステロール摂取の多い人は、コレステロール胆石を形成しやすいことが知られています。
また、遺伝性球状赤血球症(先天性溶血性貧血)、冒切除後、肝硬変、心臓弁置換術後、大腸や小腸の手術後にも、胆石ができやすく、これは、赤血球の破壊による高ビリルビン血症、胆のう機能不全、胆汁酸の吸収不全などが、胆石の発生原因となります。
コレステロール胆石
コレステロールは、そのままでは胆汁に溶けず、胆汁の主成分である胆汁酸とリン脂質(大部分はレシチン)に包まれて、胆汁のなかに溶け込んでいます。
そのため、胆汁中のコレステロールが増加したり、胆汁酸やリン脂質が減少すると、胆汁中にコレステロールが析出します。
この析出したコレステロールが集合して、コレステロール胆石を形成します。
コレステロール摂取の増加、肥満、高脂血症の人では、胆汁中へのコレステロール排泄が増加し、コレステロール胆石ができやすくなります。
ビリルビンカルシウム胆石
赤血球が破壊されて生じたヘモグロビンは、肝臓で代謝されて抱合型ビリルビンとなり、胆汁中に排泄されます。
胆道に感染が起こると、大腸菌などの細菌によって抱合型ビリルビンが分解され、非抱合型ビリルビンになります。
非抱合型ビリルビンと胆汁中のカルシウムが結合して、ビリルビンカルシウムが生成され、これが集合して、ビリルビンカルシウム胆石を形成します。
黒色石
黒色石の成因は、まだ明らかになっていません。
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