肥満症の治療:行動療法
減量してその状態を長期にわたって維持
減量とその状態を長期にわたって維持していくことを目的とする治療法です。
この治療法が開発されて、肥満症治療の成績が向上したことはたしかですが、まだまだ改善率は低く、これからもわが国により通した新たな技法の開発と改良が必要と思われます。
この療法の方法には、
(1)肥満の原因となる問題行動を分析する、
(2)過食を助長するような刺激因子を明らかにし、これを矯正する、
(3)過食刺激に対する患者の反応および行動様式を明らかにして、これを矯正する、
(4)過食行動そのものの矯正をする、
などがあります。
実際には、この治療を望む患者さんが、この治療法で効果が得られる患者であるか、あるいは他の肥満症治療の行動的アプローチ治療法がより適している患者さんかを選別したうえで、十分な治療への動機がある者かどうかを考慮する必要があります。
患者さんは数名ずつのグループとして、毎週一回決まった曜日に約一時間ずつ、四か月〜半年間の治療期間を設定します。
具体的な行動項目は、(1)食事回数、時刻、場所などを限定する、(2)間食を禁止する、(3)食物を身近なところに置かない、(4)食事をするときは食事に専念させる(ながら食いなどをやめさせる)、(5)食事に要する時間を設定する(大食い肥満者では一般に食べる速度が速すぎる)などです。
以上のことなどをチェックポイントとして行いますが、こうしてせっかく得られたよい習慣、行動も、いつの間にか時間の経過とともに逆戻りすることがないよう、家族や友人などの身近な人たちの忠告や励ましがより望まれます。
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