肥満症の予防
食べすぎにならないことと運動不足にならないこと
肥満には、遺伝的な因子の関与も大きいといわれていますが、環境因子をいかに整えるかが重要な意味を持っています。
肥満とは、脂肪が体組織に過剰に蓄積した状態をいいます。
このことから、脂肪組織をいかに減らすかという点で、食べすぎないことと運動不足にならないことがもっともたいせつだと思われます。
ある調査では、肥満の人が必ずしも大食いというわけではなく、かえって摂取エネルギーは少ないか、同じぐらいしか食べていないことが多いといわれています。
運動不足からくる摂取エネルギーと消費エネルギーのアンバランスのために、肥満をきたしたと考えられるケースが多く、日常生活のなかで安易に自動車を使ったり、エレベーター、エスカレーターなどを使用していないかどうかなど、常に運動不足を助長するような行動をとっていないかどうかチェックしましょう。
また、常に手近な場所に食べものを置いていて、間食などが多いのも肥満を助長します。
あるいは朝食抜きの食事スタイルや、寝る直前に夜食を食べるのも、肥満になる大きな要素です。
肥満解消法
余分なカロリーを摂取しないために、しごと、運動などに見合った食事をすることと、摂取したカロリーをいかに効率よく消費するかについて考えることがたいせつです。
肥満の人と非肥満者の間では、日常生活面でのエネルギー消費にはとくに大差はないという報告もあるくらいです。
生活のなかの機械化や、交通手段の発達、とくに自家用車の普及などで歩く機会が少なくなり、それに加えて、小さい頃からの学習塾通いなどのため、からだを動かすことが、めっきり減少してきたことが、肥満に大きな影響をもたらしていると考えられます。
一日を通じて、積極的にからだを動かすくふうが、肥満の予防と解消にとって重要であると思われます。
やたらに間食をしないように、手近なところにおやつなどを置かないようにしましょう。
一日三食をきちんと食べましょう。
ドカ食いとかムラ食いのように、一度に多量に食べる食べ方をすると太るという報告があります。
夕食を多量に食べる食生活はいけません。
とくに、一日のエネルギー摂取量の半分を夜に食べるという食生活では、夜間はエネルギーの消化吸収が昼間よりよくなるので、エネルギーが多量に蓄積されてしまいます。
家庭生活、社会生活を問わず、エネルギーの消費が少なくてすむ構造になってきています。
このため、成人でのエネルギー摂取量は、数十年間、ほとんど変化していないのにもかかわらず、肥満者は増加しています。
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