過食のメカニズム
肥満のなかでも、日常、圧倒的に多くみられる肥満は、過食、運動不足が原因である原発性肥満です。
現在のところ、過食がなぜ発生するのか、そのメカニズムははっきりと証明されていませんが、つぎのような説がとなえられています。
(1)視床下部にある満腹中枢で満腹感を感じる血糖値のポイントが、正常の人に比べて上昇している場合。
(2)インスリンの分泌過剰。インスリンには、空腹あるいは摂食中枢を刺激して、摂食を増加させる作用があるためと考えられます。
(3)摂食を抑制するホルモンの乱れ。脳内アミン機構、とくにセロトニン系の乱れは、過食を促進させることが考えられます。
(4)ストレスからくる過食。気晴らしに、手あたりしだい食べることで、ストレスを解消したり精神的空自を満たそうとする場合。
このほかにも家庭、経済、文化的な要因、食習慣、精神的因子、運動不足などの諸因子が複雑にからみ合って、肥満が発症するものと思われます。
このようなことからも、肥満の成因は、環境が七十%を左右し、遺伝は三十%程度と考えられています。
たとえば大柄な親に大柄の子どもや、生まれつき太りやすい人と、食べるわりには太らない人がいるなどは、よく見受けられます。
遺伝子の同じ一卵性双生児における肥満の一致率は、二卵性双生児よりも高いともいわれています。
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