痛風の治療
合併症の予防と治療血中尿酸値を正常に
急性関節炎の激しい痛風発作が突然出現したときには、これをできるだけ早く治すことが主眼となりますが、痛風の治療で、もっとも根本的でたいせつなことは、血中の尿酸値を正常に保つことです。これは将来の合併症の予防にもつながります。
急性発作の原因となった尿酸の代謝異常が治ることは、まずあり得ません。
そのため、ほとんど一生涯コントロールしていく必要があります。
放置して慢性期に入った痛風では、腎障害をはじめとして、他の合併症も進行して、治療はいっそう難しくなります。
食事療法
痛風の治療で、もっとも基本的でたいせつなことです。
(1)プリン体を多く含んだ食品を控えること。
プリン体は体内で代謝され、尿酸になって腎臓から排泄されますが、その量は限られていますので、排泄量を超えるほどのプリン体を摂ると、高尿酸血症を招くことになります。
(2)アルコール類を飲みすぎないこと。
なかでも醸造酒やビールにはプリン体が多く含まれています。
ウイスキー、焼酎などには少ないといわれていますが、いずれにしてもアルコールは体内での尿酸産生を促進し、加えて尿酸が尿から排泄されるのを妨げるので控えましょう。
(3)脂肪分を摂りすぎないこと。肥満につながるので控えましょう。
(4)アルカリ性食品を摂ること。尿が酸性になって結石をつくるのを防いでくれます。
(5)尿量を増やし腎臓での結石を防ぐため、一日の尿量が二リットル以上になるように、水分は十分に摂ること。
とくに夏は汗で水分が失われるため注意が必要です。
(6)肥満にならないよう、摂取カロリーに注意すること。体重が増えると尿酸値が上昇しやすくなります。
(7)合併症として高血圧、高脂血症、糖尿病などがあるときは、これらの食事療法も併せて行うこと。
薬物療法
薬を用いて治療する必要があるのは、つぎの症状がひとつでもあるときです。
(1)尿酸値が常に8.0mg/dl以上ある。
(2)明らかに腎臓障害がある。
(3)一年に二回以上痛風発作が起きる。
(4)慢性痛風になったり、痛風結節や腎臓結石ができた。
治療は、痛風発作に対する治療と高尿酸血症の治療に分けて考えられます。
痛風発作に対しては、痛みの前兆があったときに、コルヒチンを一錠だけ服用して、発作が起こるのを抑えます。
ただし、起きてしまった発作に対しては、コルヒチンは無効で、非ステロイド系の消炎鎮痛剤を用いて治療します。
高尿酸血症に対しては、(1)尿酸の過剰生成を抑える薬剤(アロブリノール)と(2)尿酸の尿中排泄を促進する薬剤(ユリノーム、プロベネシドなど)を使用します。
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