高脂血症の治療
肥満の人はまずカロリー制限から
高脂血症の合併症には、心筋梗塞、狭心症、急性膵炎など、ときには生命をおびやかすおそれのある合併症があり、これらが働き盛りの年代の人に発症してくるのですから放置すべきではありません。
総コレステロールが二百二十mg/dl以上では、二百mg/dl以下の人に比べて、心筋梗塞の発症危険度は一・五倍になります。
食事療法
まず最初にカロリーを制限することがたいせつです。
肥満のある人はボディマス指数で標準体重を算出し、その体重一キログラムに対して、三十キロカロリーをかけた数値が平均的な必要カロリーです。
たとえば、身長百七十センチの人を例にとると、「七×二七×二二=六三・五八で、約六十三・六キログラムが標準体重となります。
これに三十をかけた数値の、千九百キロカロリーが必要カロリーです。
コレステロールは一日三百mg以下に
私たちの食事でコレステロールに関係の深いものといえば、まず卵の黄身です。
黄身一個で二百〜三百ミリグラムのコレステロールが含まれており、厚生省の設定した一日三百ミリグラム以下にしようという値の大半を卵一個で摂ってしまうことになります。
また、牛、豚肉をあまりたくさん食べすぎないようにしましょう。
動物性の油には飽和脂肪酸が多く含まれており、体内でコレステロールを上げるもとになるからです。
繊維性食品は十分に摂るように努めてください。
木くらげ、干ししいたけのほか、海藻類などに豊富に含まれています。
同じ高脂血症でも、中性脂肪が高く、飲酒習慣のある人は節酒、できれば禁酒することがたいせつです。
また、中性脂肪が五百mg/dl前後の上昇を認めるのは、多くは糖質の摂りすぎが原因です。
このような場合は、まず甘い物など間食を控えることが必要です。
中性脂肪が千mg/dlを超えていると、急性膵炎を発症する可能性が増します。
この場合、薬の効果はあまり期待できないため、なによりもまず食事中の中性脂肪を減らさなければなりません。
これにはバター、チーズ、肉類の脂の多いところなどを摂取カロリーの十%くらいに制限することです。
青身の魚、繊維食品オリーブ油もいい
一方、高脂血症には、どんな食品がよいのでしょうか。
たとえば青身の魚のイワシ、サバ、マグロ、サケなどは、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などを多く含み、血清中の脂質を低下させ、HDLコレステロールを増加させる好ましい効果のある食品といえます。
このほかオリーブ油も、LDLコレステロールを低下させる効果を持っています。
食物繊維は腸の環境を整え、脂肪の吸収などを阻害し、高コレステロール血症を改善させる作用を持っています。
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