高脂血症に関連する病気
糖尿病
高脂血症を高頻度に伴っていて、よりいっそう動脈硬化症を増悪、進展させることとなります。
この場合、WHOの分類でいうと�W型や�Ub型が多くみられます。
糖尿病が重症である場合は、�X型になることがあり、中性脂肪が著明に増大します。
また、糖尿病の型からいうと、インスリン非依存型では、より高脂血症の合併が多いといわれています。
虚血性心疾患
動脈硬化、とくに冠動脈硬化と脂質の関係については、多くの報告があり、とくに総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪およびHDLコレステロールとの関係が深いといわれています。
虚血性心疾患のない人でも、総コレステロールが二百四十mg/dl以上では、死亡率が急に増加しており、また、冠動脈疾患のある人では、コレステロールが二百mg/dl未満でも、これのない人に比べて、二倍以上の死亡率を示しています。
LDLコレステロールが多い場合も、同様の影響をもたらし、総コレステロール、LDLコレステロールともに、適正な値を保つように、予防と治療が必要です。
また、HDLコレステロールは、逆に低いほうが危険因子となり、できるだけ四十五mg/dl以上になるように心がける必要があります。
脳血管障害
脳の表面を走る脳動脈と、脳底を走る太い動脈での障害は、他のおもに内部を走る血管の障害に比べて、HDLコレステロールの減少、中性脂肪の上昇という形の高脂血症の例が多いといわれています。
脳出血に限ってみると、以前から中性脂肪が低い人に多いといわれ、一時は脳出血の予防策として、血清コレステロールを上げるように指導されたこともありました。
しかし、最近では、脳動脈の脆じやくせい弱性をもたらすものは、コレステロールが低いということよりも、LDLコレステロールの増加と良質のたんばく質の不足に原因があることがわかってきたため、以前のような指導はされなくなっています。
脂肪肝
糖尿病、肥満症、過剰栄養、アルコールの多鉄などが原因で、肝細胞のなかに脂肪が蓄積するために発症するといわれています。脂質では中性脂肪が高くなります。
原発性肝臓がん
肝硬変では、普通、総コレステロールは減少することが多いのですが、肝臓がんでは逆に総コレステロールが上昇することがあります。
肝硬変に肝臓がんを合併しているかもしれませんので、詳しい検査がぜひとも必要です。
肥満
中性脂肪の増加とHDLコレステロールの低下がみられ、WHOの分類でみると、�Wまたは�X型に属することが多いといわれています。
これらの原因には、肥満者では高インスリン血症を伴っていることが多く、インスリンが肝臓での中性脂肪の合成を増大させるためといわれています。
肥満に伴う脂質の代謝異常は、肥満の解消により改善されます。
膵炎
多いものではありませんが、膵炎のために高脂血症となる場合と、高脂血症から膵炎が引き起こされる場合とがあります。
後者の場合、WHO分類では中性脂肪とカイロミクロンが上昇するI型、ないし�X型がほとんどです。
このような膵炎は、頻度としてはそれほど多いとはいえないのですが、ときに致命的になることがあり、注意が必要です。
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