高脂血症
日本人の血中コレステロール値は年ねん上昇しており、総コレステロール値の平均値は、百八十九ml/dlから二百四ml/dlに増加しています。
なかでも若年層で急激に上がっており、八〇年以後は二十歳以下で米国の平均値を上回っています。
この傾向は現在も続いており、十年、二十年後の心筋梗塞の発症の増加が心配されています。
高脂血症の遺伝的要素
コレステロールの多いものを食べたとき、コレステロール値がすぐ上昇する人と、上昇しない人がいます。
このことから、高脂血症には遺伝的要素が大きく関与していると思われます。
ひとくちに高脂血症といっても、いくつかの種類があり、そのなかでも家族性高コレステロール血症といわれるものは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の処理能力が欠けているか、正常の人の半分しかなく、遺伝的な背景がはっきりしています。
これは常染色体優性遺伝で、病的な遺伝子をひとつ持つものと、二つ持つものとの、二つのタイプがあります。
ひとつ持つものは人口五百人に一人、二つ持つものは重症で、百万人に一人に発症し、若いうちからコレステロール値がきわめて高く、したがって、動脈硬化症をきたす度合いも強く、狭心症、心筋梗塞を発症することが多いのです。
病的遺伝子を二つ持つものでは、これを放置していると、二十歳代で心筋梗塞のために亡くなるケースがほとんどです。
わが国では二十万人以上の患者がいると推定されています。
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