インスリン療法
自分で簡単にでき内服より効果確実
インスリンによる治療は、めんどうだったり、注射への恐怖心、糖尿病でも重症の人がするものだという誤解があったりして、必ずしも快く受け入れられているとは限りません。
しかし、インスリンは、内服薬に比べても確実な治療効果が得られ、慣れれば少しもこわくありません。
インスリン治療は、原則として入院したうえで開始しますが、最近は外来でも、血糖を自分で測定することなどを指導し、少量のインスリンから開始するところもあります。
血糖測定器もコンパクトになり、少ない血液で測定できます。
インスリン用の注射器も、操作の簡単なペン型のものが普及しており、針もより細くなって痛みも非常に少なくなりました。
インスリンには、持続時間や一ミリリットルあたりの強さ、効果の発現時間などが異なるものがあり、患者さんによって一回の使用量や一日の注射の回数なども異なりますから、
主治医の指示に従って、指示された種類のインスリンを、指示された時間に、指示された量を注射しなければなりません。
注射は、両上腕の外側部、おへその両外側部、両大腿部、おしりなどの皮下に打ちます。
低血糖には要注意行動のチェックを
病の治療を行っている間は、どうしても低血糖を起こす危険性は避けられません。
普通、血糖値が五十ミリグラム前後で症状が出てきますが、必ずしも血糖の数値だけではなく、その降下速度とか、降下の程度などによっては、五十ミリグラム以上のときでも、低血糖症状が出ることがあります。
もっともよくみられる症状は、冷や汗、手のふるえ、動悸などですが、症状は患者さんによってさまざまです。
同一人ならだいたい同じ症状が出ますから、自分特有の症状の出方をよく知っておくことがたいせつです。
夜間理由もなく目がさめたり、起床時に頭痛感があったり、寝汗をかくなどがあったら、夜間に低血糖を起こしている可能性があります。
低血糖がたびたび出現する人は、食事の量や、決められた時間にきちんと食べたか、運動の量は普段どおりだったか、食事の前に運動をしなかったか、飲み薬やインスリンの量が多すぎなかったか、インスリンを注射した部位は適切だったかなどを考えてください。
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