糖尿病性腎症
腎臓障害で尿毒症人工透析への道も
糖尿病の重大な合併症のひとつで、細小血管の障害によって、糸球体という腎臓の器官の機能が障害され、腎臓機能がしだいに低下してきます。
腎機能障害の終末像である尿毒症を起こすと、直接生命にかかわります。
インスリン依存型糖尿病では、糖尿病発症後二〜五年で腎組織に変化がみられ、二十五〜三十年で腎不全となることが多く、実際に患者さんの約十五%は、腎症のために亡くなっています。
腎症による死亡は、年ねん増加しています。
腎不全になると、人工透析療法が必要になり、これを一生続けなければなりません。
現在、日本には糖尿病性腎症のために透析を受けている人が二万人以上います。
さらに毎年新たに八千人以上が透析を受けなければならなくなっており、その数は年ねん増加の一途をたどっています。
人工透析を行うことになった患者さんは、同時に網膜症、神経障害もかなり進んでいることが多く、また感染症に対する抵抗力の低下なども重なり、亡くなるまでの期間は平均三年です。
腎症になってしまうと、腎機能をもとに戻すことはできません。
腎機能がよほど障害されないかぎり、自覚症状はほとんどないので、血糖コントロールを良好に保って腎症の発症を防ぐとともに、定期的に検査を受けて腎機能を評価してもらい、少しでも早く腎症を見つけることがたいせつです。
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