動脈硬化の治療
動脈硬化の治療効果はまだ満足できない
治療動脈硬化の治療の効果は、現在のところ、必ずしも満足できるものではありませんが、薬物療法としては、抗高脂血症薬、血管拡張薬、抗血小板薬などが用いられています。
高脂血症の治療
食事療法が基本です。
食事療法を二〜三か月行っても効果がないか、効果が少ない場合は、薬物療法が行われます。
治療の目標は、血中総コレステロール二百二十mg/dl以下、LDL(低比重リボたんぱく)コレステロール百五十mg/dl以下、中性脂肪百五十mg/dl以下にコントロールすることです。
抗高脂血症薬は、高脂血症の型によって選択されますが、コレステロールの合成を抑制したり、吸収を阻止したり、排泄を促進したりします。
そのなかでも効果が高く、使用頻度の高い薬剤には、HMG−CA還元酵素阻害薬、クロフィブラートおよびその誘導体、陰イオン交換樹脂、プロブコール、ニコチン酸およびその誘導体、デキストラン硫酸、植物ステロールなどがあります。
一剤で効果が不十分な場合は、他剤を併用することもあります。
他の薬物療法
動脈血栓では、血中の血小板の粘着や凝集が、血栓形成の始まりとも考えられていることから、血小板凝集抑制作用を持つ抗血小板薬が用いられます。
末梢血管の血流が低下している場合は、末梢血管拡張剤が用いられます。
血管平滑筋や骨格筋に直接作用する薬剤(プロスタグランジン製剤など)は、副作用も少なく、長期使用に適しています。
ほかに血管拡張薬として、カルシウム括抗薬やアルファ受容体遮断薬などがあります。
薬物以外の治療
動脈硬化が高度で、動脈の狭窄や閉塞のある場合には、先端にバルーン(風船)のついたカテーテルを狭くなった血管に入れて押し広げるPTA(経皮的動脈形成術)があります。
PTAが行えない場合は、自家血管(自分の下肢の静脈など)、人工血管などを用いた血行再建術が、外科的治療として行われます。
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