高血圧症
睡眠中も血圧が下がらない型は合併症が多く脳卒中の危険も
血圧は高くてもはじめのうちはなんの症状もないのが特徴です。
ほとんどの患者さんは、健康診断などの血圧測定で偶然血圧が高いことに気づきます。
高血圧症患者の七十五%は軽症の高血圧で、大部分の患者さんは無症状です。
中等症の高血圧になるにつれて、少しずつ自覚症状が出てきます。
それは肩こり、頭重感や頭痛などです。
しかし、いずれも高血圧だけに特徴的な症状ではありません。
高血圧が長く続いて重症になり、脳、心臓、腎臓などが障害されると、それに伴う症状が出てきます。
耳鳴り、ふらつきやめまい感、労作時の動悸、息切れなどです。
また、眼底出血で視力障害を起こすこともあります。
高血圧で症状が出てきたら、臓器障害が起こり始めたと考えてよいでしょう。
血液量と血管の狭さの関係 季節、日時、気温などで変動
血圧は、血液の量(循環血漿量や心拍出量)と血管の狭さ(末梢血管抵抗)に左右されます。
循環血望里は、腎臓における水やナトリウムの排泄や再吸収に規定され、心拍出量は心臓の収縮の強さや心拍数に規定され、末梢血管抵抗は動脈、ことに細小動脈の しかん収縮や弛緩に規定されます。
したがって循環血漿量の増加、心拍出量の増加、細小動脈の収縮によって血圧は上がります。
血圧は常に一定ではなく、季節、日、時間によって変動します。
とくに高血圧症の患者さんは、気温の変化で血圧が変動します。
たとえば、秋から冬にかけて血圧が高くなる傾向がありますし、冬に暖かい室内から寒い室外に出たときや、夜にトイレに起きたときなどは血圧が上がります。
日常生活でも、いろいろな動作、運動、精神的ストレス、感情の変化などで血圧は変動します。
血圧値の日内変動リズムは、正常の人でも高血圧症の患者さんでもみられます。
一日の血圧変動は、携帯用の持続血圧測定装置で観察することができます。
血圧は夜間睡眠中は低く、朝目覚めると高くなり、昼間は比較的高めですが、夜間になるとじょじょに下がります。
高血圧症の患者さんの一部には、夜間睡眠中も、血圧が下がらない型があります。
この型の患者さんは、合併症が多く、脳卒中の頻度も高いといわれています。
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