狭心症
心筋の血流が一時的に減少するため、心筋の酸素需要を満たすことができず、胸痛発作を起こしますが、器質的障害を残さずもとに戻るのが狭心症です。
狭心症には労作によって誘発される労作性狭心症と、誘因なしに発作が起こる安静狭心症があります。
労作性狭心症
労作性狭心症は、労作によって心筋の活動量が増して、多くの酸素を必要とするにもかかわらず、冠動脈の狭窄があるため、心筋への血流を増加できない状態をいいます。
たとえば、普通に歩いているときはなんでもないのに、急いで歩くと心筋の酸素消費量が増し、狭心痛が起こります。
狭心痛は、発作的に起こる胸痛です。
胸部中央から左側にかけて、圧迫されるような、締めつけられるような、焼けるような痛みが生じ、左肩から左腕、背中やあごに痛みが放散することもあります。
安静にすれば、狭心痛は普通二〜三分でおさまりますが、発作を止める亜硝酸剤を舌下服用すれば(舌の下に入れて溶かす)、一〜二分でおさまります。
安静狭心症
ほとんど身体的負担がないのに発作を起こす狭心症で、冠動脈の狭窄が進行し、心筋への酸素供給が限界に近い状態か、冠動脈の撃縮によって心筋に虚血を起こす状態と考えられています。
冠動脈の攣縮によって起こる狭心症は、異型狭心症とも呼ばれ、比較的若い人に多いといわれています。
発作は夜間から早朝にかけてほぼ決まった時間帯に起こり、就眠中に、狭心痛のために目を覚ますこともあります。
異型狭心症は、欧米人に比べ日本人に多いといわれています。
狭心症の発作
急性心筋梗塞や突然死することも
労作狭心症から安静狭心症に移行したときに、しだいに胸痛発作の頻度や強さが増したり、持続時間が長くなったり、ニトログリセリンの効きめがわるくなったり、心筋梗塞後に安静狭心症が起こる場合などは、急性心筋梗塞や突然死に進展する可能性が高く、生命にかかわる非常に危険な状態ですので、緊急に循環器専門医のいる病院に入院する必要があります。
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