食道がん
六十歳代が男性のピーク女性は七十代
食道が兆他臓器への転移率が高く予後はあまりよくない
食道は、食べたものを胃まで運ぶ長さ約二十五センチの管状の臓器で、心臓、肺、大動脈に囲まれています。
また、食道の周囲にはリンパ節や、呼吸や心臓の動きに関係する重要な神経が網目状に走っています。
内腔より粘膜、粘膜下層、筋層、外膜と層状になっており、がんはこの粘膜組織から発生します。
食道は周囲に重要な臓器があり、また、リンパ節や迷走神経(心臓の動きや呼吸に関係する神経)も近くを走っており、がんが発生して周囲に転移すると、致命的な影響を与えるので、予後の非常にわるいがんといえます。
胃がんや大腸がんは、粘膜下層までのがんであれば、リンパ腺や他臓器への転移の率は低いのですが、食道がんは、この粘膜下層レベルで、すでに頚部、胸部、腹部のリンパ腺や遠くの臓器に転移する率が高いのです。肺、肝臓転移が多く、骨や脳に転移することもあります。
また、食道がんの患者の約10〜20%には、同時にほかの臓器にがんが発生することが知られています。
これを重複がんといいますが、このようなことも予後をわるくする因子になっています。
食道がんにかかったら、同時にほかの部位のがんも心配しなければならないのです。
平成九年の食道がんによる死亡者数は、九千五九九人でした。
男性患者は女性の約五倍と多く、男性のピークは六十歳代にあり、女性は七十歳代にあります。
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