喉頭ガンの治療
治療自覚症状や硬性鏡あるいはファイバースコープによる検査、喉頭のレントゲン写真やCT写真、組織検査などのいろいろな検査からがんの広がりを把握して治療を開始します。
がん病巣が小さければ、放射線照射だけで治ることも多くあります。
がんがある程度広がっている場合は、化学療法(抗がん剤による治療)をしてから手術するのが普通です。
手術は、喉頭を含めて、がん病巣のすべてを取り除きますが、頚部に広がっているときは、頚部のリンパ節もいっしょに取り除きます。
喉頭部分切除といって、喉頭の発声・呼吸・囁下といった機能を温存しつつ、がんの切除も完全に行う方法がありますが、この方法の適応にあたっては、患者さんの状況を十分に把握して、慎重に検討する必要があります。
機能を残しても、がんが取り残されたのでは、生命予後にかかわるからです。
他臓器にまで広がっている場合は、たとえばそれが甲状腺であれば、甲状腺もいっしょに切除しますが、肺、肝臓などへの遠隔転移がすでに起こっているほど進行している場合は、手術をしても意味がありませんので、多くは化学療法を行います。
喉頭ガン治療の予後
喉頭を除去しても電気喉頭で会話
がんの広がりが小さく、放射線治療だけで治れば、発声機能も残ってベストです。
がんが声帯の上下へ進展しておらず、声帯におさまっていれば、たとえ声帯の動きが少し落ちていても、八十〜九十%は、放射線治療だけで治ります。
声帯の上下に進展しても、声帯の動きが良好なら、治癒率は前記に近い成績です。
しかし、がんの声帯上下への進展と声帯可動性低下の両方があるときは、治癒率は五十%くらいになります。
もし再発したときには、救済手術として喉頭を除去する手術をします。
放射線治療単独では困難と考えられ、手術を要する場合には、その進展度によって予後は異なります。
当然ながら、進展範囲が小さいほど、予後は良好です。
喉頭を全摘出すると、通常の発声はできなくなりますが、電池と器具さえあれば、だれにでもすぐ会話ができる電気喉頭や、食道発声法(道具はいらないが訓練が必要で、うまくできない人もいる)などで、話すことができるようになります。
喉頭を失うことを恐れて、手術を拒否すると、治る可能性は、極端に減ってしまいます。
肺、肝臓などに遠隔転移がある場合には、予後はよくありません。
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