皮膚がんの種類
悪性黒色腫
ほくろや黒あざ、しみからできる皮膚がんは、皮膚のなかにあるメラニンや母斑細胞から変化するがんで、医学的には悪性黒色腫といって、死に至ることもあるこわいがんです。
からだのあちこちにできますが、日本人では足のうらや手の先、てのひら、顔、爪、外陰部などの発生率が高いとされています。
足の裏や手のほくろに注意が必要です。
大きくなってきたり、にじみ出したように形がくずれてきたら、がんの疑いが濃くなります。
顔や日光にあたる各部で、薄茶色のしみが黒くなったり、しこりのようになったり、ふくらんできたりしたときも、がんの疑いがあります。
顔のほくろも注意が必要です。
短期間のうちに、色や形、大きさなどが変化してきたら注意信号です。
有細胞がん
むかし受けたやけどの跡、傷、放射線照射を受けたあとにできる皮膚がんは、表皮の変化によって起きるがんで、有煉細胞がんといわれています。
最近では、日光(老人性)角化症が原因であるものが増加しています。
むかしのやけどの跡が、赤みをおびてきたり、硬くしこりとなったり、潰瘍となったり、治りにくいただれとなったりしていませんか?
このような変化が認められたときには、このタイプの皮膚がんの疑いが濃くなります。
顔や手足など日光のあたる部位に、ピンク色や茶色の混じったびらんしたところが認められるのも、このがんの疑いが強くなります。
日光の強い地方の出身者や、戸外での労働や職業活動の多い人は、とくに注意が必要です。
基底細胞がん
四十歳代以降の高齢になるにつれて多くみられるようになります。
普通は転移しないことが多いのですが、ときに死に至ることもあります。
この皮膚がんは七十%以上が顔にできます。色は黒っぽいものが多く、しばしば中央部にただれを伴います。
皮膚のがんのうち、もっとも多くみられるがんで、統計的には四十歳代七・六%、五十歳代十七・四%、六十歳代二十五・七%、七十歳代以上四十四・四%と、高齢になるにつれて発生頻度は高くなります。
このがんも日光との関係が深いとされています。
ページェット病
外陰部やわきの下にできる、やや湿ったり、びらんを伴ったりするピンク色のまだら状の皮膚がんがあります。
これはページェット病と呼ばれる表皮内がんのひとつです。
アポクリン汗腺がかかわっているために、これが密に分布する外陰部、わきの下、おへそのまわり、おしりのまわり、乳房のまわりに生じます。
外陰部に発生するものが、もっとも多くみられます。
典型的な病変では、湿ったびらん状のピンク色をしたまだら状の局面を示しますが、一般的に自覚症状は強くありません。
外陰部などに、なかなか治らない湿疹のようなものができているときには要注意で、この皮膚がんを疑わなければなりません。
死に至るこわいがんですが、リンパ腺に転移のないものは予後はよいとされています。
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