肺がんの治療
肺がんの治療法は、大きく分けて四つあります。
手術療法、放射線療法、化学療法、免疫療法の四つです。
手術と聞くと、まずこわいというイメージがわくと思いますが、からだからがんを除くのに、これほど確実な方法は他にありません。
むかしに比べて、手術の技術も麻酔の技術も非常に発達し、80歳近い人でも、かなり安全に手術ができるようになってきました。
しかし、せっかく胸のなかからがんを取り除いても、全身にすでに転移していては、手術をした意味がないので、手術ができるのは、がんが胸のなかだけに限局してある患者さんだけになります。
がんを早期に発見できれば、それだけ胸のなかだけにがんがあるうちに手術できるのですから、早期発見の必要性が理解できると思います。
手術は心臓がわるかったり、糖尿病がひどかったり、たばこをたくさん吸っていて、肺気腫がひどいといったきびしい合併疾患を持った人には、危険なことがあります。
日頃から健康管理をしっかり行っておけば、こういう際にも、安全に手術を受けられます。
手術療法は、がんがなかに入っている肺をいっしょに切り取る方法ですが、七十歳以下であれば、左右いずれかの肺を全部取ることも可能で、手術後もほぼ正常な生活ができます。
普通は左右のいずれかの肺の約半分を切り取ることが多くなります。
放射線療法、化学療法もかなり有効ですが、手術療法と比べると、どうも見劣りがします。その理由は、これらの治療法では、がんを完全になくすことができないからです。
それに、これらの治療法には、必ずといっていいほど副作用がつきもので、決して快適に治療が受けられるというものではありません。なかには、副作用が手術の痛みよりも耐え難いほど強い人もいます。
将来、いま以上にがんによく効いて、副作用の少ない薬が開発されるようになれば、手術も必要がなくなってくるでしょう。
免疫療法もありますが、有効とされるには、まだ先が長い治療法のようです。
以上、肺がんの治療法について簡単に書きましたが、この数十年間、がんの治療法の主流はなんといっても手術療法で、他の治療法にはこれといって大きな進歩はないのですが、長い目で見れば、抗がん剤も少しずつ新しいものが開発されてきており、近い将来は、外科療法が主流の座を降りる日が来ることを願っています。
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