人間ドック
自分のからだの健康状態を年にl度は徹底チェック
人間ドックは、そのときの健康状態を総合的にチェックするために、たいへん有用な健康診断です。
自覚症状が現れる前の早期に、病気を発見することもできますし、無症状のまま進行し、生命にかかわる病気を引き起こす高血圧症、高脂血症、高尿酸血症、動脈硬化症などを見つけて、対応することもできます。
一般的に四十歳を越えたら(遺伝的素因を持っている人なら三十歳頃から)、年に一度は、定期的に受診するのが望ましいとされています。
人間ドックを開設している医療機関は全国どこにでもあります。
ただ、病院によってコース(半日、一日、二日、一週間などがある)、検査項目、費用が異なりますので、事前に確かめてから受診しましょう。
人間ドックの検査は、市区町村が行う定期健診よりもかなり詳しく、六十項目以上とかなり広範囲にわたって調べます。
問診
生活習慣、し好品、遺伝的素因、過去の病気、ストレスなどのチェック。
身体測定
身長、体重から肥満度を算出し、栄養状態をチェック。
血圧測定
高血圧症のチェック。
尿検査
糖尿病、腎臓病、肝臓病などのチェック。
便検査
大腸がん、虫卵などのチェック。
血液検査(血液一般、生化学、血清学検査)
肝臓、腎臓、心臓、膵臓、血液の病気、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などいろいろな璃気のチェック。
胸部X線検査
肺がんをはじめとする肺、気管支の病気のチェック。
消化管X線検査
食道、冒、十二指腸の炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどのチェック。
超音波検査
肝臓、膵臓、胆道、腎臓などの病気のチェック。
眼圧・眼底検査
緑内障、眼底の病気の有無を調べるとともに、高血圧症、動脈硬化、糖尿病などのチェック。
心電図検査
不整脈、心肥大、狭心症などをチェック。
呼吸機能検査
肺活量、肺気腫などのチェック。
聴力・平衡機能検査
難聴、めまいなどのチェック。
婦人科検査
乳がん、子宮がん、子宮筋腫などのチェック。
このように人間ドックは多くの成人病および危険因子を発見することが可能です。
しかし、その精度をさらに高めた専門ドックもあります。
循環器系を中心にチェックする心臓ドック、消化管、肝・胆・膵などを中心にチェックする消化器ドック、骨塩量をチェックする骨ドックなども開設されています。その人が持っている危険因子に応じて、よりきめ細かい健診ができるようになりました。
人間ドックには脳の検査が抜けています。
しかし、現在では、脳ドックが全国に二百以上開設されています。発症前に脳血管疾患や脳腫瘍などを見つけ、発症を防ぐことが可能になりました。
CT、MRI(MRA)、超音波ドップラー法など最新の画像診断装置を駆使して行われる脳ドックでは、末破裂脳動脈痛(破裂するとくも膜下出血を発症)、無症候性脳梗塞(症状を伴わない脳梗塞。
脳梗塞を発症する危険があり、小梗塞巣が多発すると痴呆を起こすこともある)、早期老年痴呆、症状を伴わない脳腫瘍、脳出血、脳動静脈奇形(血管が破れると脳内出血を発症する)、モヤモヤ病、慢性硬膜下血腫といった脳内病変のほか、脳血管疾患の危険因子である動脈硬化(とくに頚動脈の血流測定は重要)、高血圧症、糖尿病、高脂血症、心臓病(とくに血栓を形成する病気の検索)などもチェックします。
もし脳内病変や危険因子が見つかった場合は、必要に応じて適切な治療をすすめたり、生活指導も行います。
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